債券投資の平均回収期間のこと。債券に投資すると利子の受け取りと元本の償還でキャッシュフローが生じるが、そうしたキャシュフローが、比較的間近に生じるならばデュレーションは短くなり、比較的将来に先長く生じるならばデュレーションは長くなる。具体的には、(1)債券ないし債券ポートフォリオで生じるキャッシュフローのそれぞれの現在価値、および全体の現在価値に占めるそれぞれの割合を計算、(2)それぞれのキャッシュフローが生じるまでの期間をその割合で加重平均して求める。金利の変動に対して債券の価格がどれだけ変動する可能性があるか(金利感応度)を示す指標としても言及される。例えば、保有する債券ないし債券ポートフォリオのデュレーションが1.5年の場合、金利が1%上昇すると、債券の価格が約1.5%下落すると見込む。なお、PBO(退職給付債務)などの負債についてもデュレーションを計算し、金利変化に対する価値の変動の度合いを考える指標として使われる。例えば、PBOのデュレーションが20年の場合、金利が1%下落すると、PBOの価値が約20%上昇すると見込む。