東南アジア諸国連合(アセアン)各国の証券取引所を電子ネットワークで結んで注文を回送するB2B(企業-企業間取引)の取引リンクのこと。アセアンの資本市場統合を促すイニシアチブの一つと位置づけられている。6カ国7証券取引所(インドネシア証券取引所、シンガポール取引所、タイ証券取引所、ハノイ証券取引所、フィリピン証券取引所、ホーチミン証券取引所、マレーシア取引所)が取引所間の提携関係を目指して2011年4月に構築したアセアン・エクスチェンジズが手掛けており、12年9月に稼働が開始された。アセアン・トレーディング・リンクに接続しているブローカーは、取引対象の証券が上場されている証券取引所に登録されていなくても、同リンクに接続している自国の証券取引所において直接取引を執行することが可能である。参加国の投資家は普段取引しているブローカーに対して電話やインターネットで注文を出すことで、従来に比べて幅広い投資機会にアクセスすることが可能となる。