公共施設等の建設、維持管理、運営等において、民間の資金、経営能力および技術的能力を活用する手法のこと。公的部門と民間部門が連携して公共サービスを提供するスキームは官民パートナーシップ(PPP ; public private partnership)と呼ばれ、PFIはPPPの代表的な手法の一つ。PFIの導入により、公共施設等の整備等にかかるコストの削減やより効率的な公共サービスの提供が可能となる。PFIは、「小さな政府」を目指すイギリスにおいて1992年に導入された。日本では、99年7月に「民間資金等の活用による公共施設等の設備等の促進に関する法律」(PFI法)が制定された。2011年6月に改正PFI法が公布され、コンセッション(公共施設等運営権)方式が導入された。コンセッション方式とは、公的主体が施設等の所有権を維持したまま運営を民間事業者に委ね、民間事業者が施設等の利用者から料金を徴収する「独立採算型」のスキームである。同方式のメリットは、公的主体にとっては民間事業者から運営権の対価を徴収することで施設収入の早期回収が可能、民間事業者にとっては自由度の高い事業運営が可能、といった点である。コンセッション方式は空港、道路、水道事業等で活用される。