対面の営業担当者ではなく、スマートフォンなどを通じて個人の資産運用に関する提案を行う非対面の金融サービスの総称。対面の営業担当者の呼称である「ファイナンシャル・アドバイザー」に対比してつくられた造語であり、アメリカではデジタル・ウェルス・マネジメントなどとも呼ばれる。ロボ・アドバイザーが提供する資産運用サービスの特徴は、対面の金融サービスより低い料率と、主に上場投資信託(ETF)でポートフォリオを構成する点である。現在、アメリカではベンチャー企業の他、大手証券会社などもロボ・アドバイザーの提供を開始している。アメリカではミレニアル世代(2000年前後に社会進出した世代)が30歳代に到達し、今後30年間でベビーブーマー世代から巨額の資産を相続する。スマートフォンやソーシャル・ネットワークが生活に密着している一方で、対面の金融サービスに価値を感じていないミレニアル世代を顧客化する上で、ロボ・アドバイザーが欠かせないサービスとなっている。日本においてもベンチャー企業だけではなく、大手銀行、証券会社、資産運用会社がロボ・アドバイザーの提供を開始している。