ヨーロッパの通貨統合により、1999年1月からドイツ、フランスを中心とするヨーロッパ諸国で導入された統一通貨の名称。通貨統合参加国では、99年1月以降、ユーロを計算単位として導入するとともに、自国通貨をユーロに対し不可逆的に固定した。しかしユーロ紙幣やコインは当面導入されず、従来のドイツマルク、フランスフランなどの銀行券やコインが、新通貨としてのユーロの非十進単位現金(たとえば、1ドイツマルクは0.511ユーロ、1フランスフランは0.152ユーロ)として流通を続けた。さらに2002年1月1日からはユーロ紙幣やコインが導入され流通が始まった。統一紙幣のデザインは、ヨーロッパの歴史的な建築様式が用いられている。