外国為替の取引には、直ちに代金の支払いと外貨の受け渡しが行われる直物為替取引のほかに、将来のある時点(ないし、ある期間)にあらかじめ予約した価格で外貨の売買を行う先物為替取引がある。今日の外国為替市場では、為替の需給により主要な通貨について、直物(じきもの)・先物の価格が決まっている。このうち先物為替取引は、将来外貨が必要な人が外貨を事前に買う、ないしは将来外貨を入手することを見込める人が外貨を事前に売ることにより、為替相場変動により外貨の価値の上昇・下落によるリスクを避ける(リスクヘッジとよばれる)ことなどに用いられる。