同一の企業内の部署間・事業所間で従業員を再配置することで、ジョブ・ローテーションともいわれる。配置転換自体は好況期・不況期にかかわらず行われるが、好況期に行われる場合、従業員の教育訓練目的の意味合いが強い。一方、不況の影響で生産量や仕事量が大きく下落したときに行われる場合、既存の企業内労働力をできるだけ弾力的に活用し解雇を回避するという意味合いが強くなる。日本の企業では、少なくとも正社員に関する限りこの配転が重要視されており、経営環境の変化への対応だけでなく、従業員のキャリア形成の一環として利用される傾向が強い。なお、配転は、原則として新たな部門や仕事への配属換えであり、数カ月や数週間以内の「応援」とは区別される。