職業安定所に登録された有効求人数を有効求職者数で割った数値のこと。この数値には、新規学卒者に関する求人・求職は含まれない。「有効」と付いているのは、職業安定所(ハローワーク)への求人・求職の申し込みが翌々月末まで有効とされることによる。有効求人倍率は、それが1を上回るか否かで、労働市場が超過需要気味であるか超過供給気味であるかを知る目安となるため、完全失業率と並んで日本の代表的な労働市場の需給指標となっている(なお、2009年の0.45倍を底として、その後は緩やかに上昇を続け、12年には0.80倍まで回復している)。ただし、職業安定所を通じた求人・求職のみに基づく指標であるため、利用に際しては注意が必要である。