若年無業者を意味する言葉。「進学も職探しもせず教育訓練も受けない」を意味する英語の頭文字をとったもので、2005年版「労働経済白書」によれば、1999年のイギリス内閣府の報告書で最初に使用されたといわれる。ただし、教育訓練を受けているか否かの確認は、定義のあいまいさもありなかなか難しい。「労働経済白書」は、年齢を15~34歳に限定し、非労働力人口のうち通学も家事もしていない者として、総務省統計局「労働力調査」からニートの数を推定している。また、内閣府「青少年の就労に関する研究」は、総務省統計局「就業構造基本調査」に基づいてニートの数を推計しているが、この推定には家事手伝いをしている人々が含まれている。なお、厚生労働省は、上記の方法により2010年現在、ニート状態にある若者は約60万人いると推定している。