北京市にある、中国最大のハイテク・ソフトウエアパーク。日本では中関村サイエンスパークともよばれる。当初は5園であったが、2006年には10園に増えた。同エリアには、39の大学に70万人の学生が在籍し、75の国立工学研究所、71の国立重要実験所が存在、総収入は4800億元(約630億ドル)に達する。02年以降、ZSPは急成長を遂げ、企業数、従業員数は、それぞれ02年の約9500、約40万人から、05年には約1万7000、69万人にまで増加した。工業生産額、輸出による外貨獲得額、納税総額なども急増している。ZSPへのハイテク企業の集積では、北京市人民政府のリーダーシップが大きな役割を果たした。ZSPグループは北京市市長をグループ長に、北京大学長や清華大学長など18人のメンバーから構成される。ZSPの通常の管理は、北京市人民政府の出先機関で、市政府から管理権を与えられた、北京市政府中関村科技園区管理委員会が一括指揮している。また、各園にはそれぞれ、独自の管理委員会が置かれている。