タイにおける投資の奨励に関する国の基本的法令。外国、国内の区別なく、資本投入により産業振興を図る目的で1977年に制定され、92年、2001年12月に改正されている。投資委員会(BOI)が奨励法に基づき、奨励業種の指定、投資政策の立案・決定、審査・認可などを行う。改正では、BOIの法人税・所得税減免措置付与についての裁量が拡大され、法人税の免除額をBOIが判断できることになった。免除期間も改められた。投資恩典付与の基準となるゾーン制も見直され、法人税減免の上限規定など新たな投資政策も打ち出された。内需振興と外資導入はタイの経済政策の両輪である。