1999年2月にシンガポール国際金融取引所(SIMEX)とシンガポール証券取引所(SES)が合併し、設立された取引所。証券、派生商品、先物などを扱う。アジア太平洋地域の取引所としては初の株式会社でもある。シンガポールは80年代の初めに、製造業からサービス産業へと産業の重点シフトを図った。その中でも、IT産業とともに金融セクターをリーディング産業と位置づけており、アジア太平洋地域の中心的な金融センターとして、世界的なプレゼンスを得ることをめざしている。シンガポールでは資本市場改革による規制緩和で、安い取引手数料、積極的商品開発、国際的提携の推進などで魅力ある資本取引所作りを進め、東アジア地域有数の金融センターへと成長を遂げた。日本との関係でも、SIMEX時代にいち早く日経225先物を上場するなど、SGXは積極的に日本の取り込みに動いている。取引所としての使い勝手の良さから日本企業のSGX利用例もある。