中国南部とASEAN(東南アジア諸国連合)との間で形成されつつある、中国通貨・人民元が流通する経済圏。2004年に調印されたアジア・ハイウエー構想(総延長約14万km、日本~中国~南アジア~トルコまで32カ国を結ぶ道路網で広州、ハノイ、バンコク、ダッカ、ニューデリーが含まれる)、あるいは、マレーシアのマハティール前首相が提唱した、中国・雲南省の昆明とシンガポールを結ぶ東南アジア縦断鉄道など、交通網の整備とともに、中国元の影響力は拡大すると思われる。昆明には中国・ASEANビジネスポートが05年に建設され、ビジネスタウンには商品別の専門展示館が設置されている。