電気モーターを動力源とする自動車のことで、EVとも呼ばれる。2010年には、中国の自動車メーカー大手の多くが電気自動車を発売し、中国政府が購入補助金を支給する都市部での販売を実施するとともに、15年までには量産体制を整えて全国販売を展開する計画を立てている。大手10社の新エネ車への総投資額は10年に700億元(約890億円)に達する。また、政府は電気自動車などの新エネ車振興に、20年までに1000億元を投入し、500万台を普及させる計画で、総投資額の約3分の2を15年までに投入するとしている。また、中国メーカーは電気自動車の開発にあたり、提携先外資に対して電気自動車の技術移転を要求しているが、高度技術の流出を警戒する日米欧の自動車メーカーは、GM(ゼネラル・モーターズ)を除き、技術移転に難色を示している。なお、天津開発区の西区に、電気自動車・ハイブリッド車・燃料電池車の研究開発と生産を目的に、敷地面積6万平方メートルの電気自動車生産拠点が完成し、生産を開始した。年間2万台の電気自動車の生産能力をもち、10年末までには2000台あまりの電気自動車がアメリカとヨーロッパに輸出される。