韓国政府知識経済部が実施する、プラント産業育成に向けた積極的な取り組み。韓国は、プラント産業に対しては明確な戦略を持ち、強力なリーダーシップの下で日本よりも急速な成長を続けている。2010年6月にはプラント産業フォーラムを開催し、モスクワにプラント受注支援センターを新設。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は、プラント関連の商談会、海外展示会への支援など、日本貿易振興機構(ジェトロ)と同じような活動を企画した。09年の韓国の海外プラント受注実績はジェトロ通商弘報(10年4月23日)によれば463億ドルとなった。近年、韓国企業が日本企業をしのぐ面が種々出てきている。たとえば、ベトナムでは韓国製化粧品が、日本製より若者に人気があり、中国の広州では韓国製衣類に人気が集まる。韓国企業は顧客のニーズに合わせた商品開発に優れ、社会貢献も積極的に行っているなど、ビジネスに関して日本企業が学ぶべき点が多いが、日本企業にはその現状認識が不足している面がある。