シンガポール貿易産業省の管轄下にある政府機関で、バイオ、半導体、石油化学などの各産業に特化した工業団地や施設などの運営をする機関。JTCによるジュロン工業団地の建設が、シンガポールの経済成長の一つの契機となった。しかし、政府は民間の活性化を意識し、ジュロン・タウン公社は2003年から工業団地の運営などの民間委託を開始した。今後は大型プロジェクトへ特化する方針で、バイオメディカル、デジタルメディアなどの成長戦略分野に特化した専門のクラスターを開発する。バイオ、石油関連製品の貯蔵施設、空港パークなどが計画され、環境に配慮したエコ産業の工業団地クリーンテック・パークは10年に着工した。また、情報通信開発庁の調査に基づきデータセンターのクラスター計画もある。シンガポールの特色は、明確な成長戦略を描き、それを基に戦略産業の育成を進める点にある。