インド政府が2012年7月に発表した、54億ドル(約4266億円)の予算でジェネリック医薬品を全国民に無料提供する計画。ジェネリック医薬品(generic medicine)は、特許が切れた医薬品を他の製薬会社が製造または供給する医薬品で、後発医薬品とも訳される。インドでは医薬品売上高の約90%をジェネリック医薬品が占める。インドの人口約12億人のうち、8億人が1日2ドル以下の生活をしている貧困層に属している。政府は、無料提供を受ける国民は5年間で52%に達すると予測している。一方で、計画が実施された場合には、世界的な大手製薬会社に対して痛手を与える可能性も指摘されている。