インドから見て西方にあたる中東やアフリカに広がるマーケットのこと。中東やアフリカの人口は約12億人で、自動車や化学、通信、金融などの分野で今後の成長が期待される。インドはすでにこれらの地域とは緊密な関係を築いている。中東・ドバイの経済特区には、2012年時点でインド企業が659社入居している。また、アフリカ各地には多くのインド人が移り住んでいる。グジャラート州出身のインド人はケニアに進出するなど、ネットワークが形成されており、海外進出に積極的なインド財閥もアフリカを重視している。こうしたインドと中東、アフリカとの関係は、インドに進出した日系企業にとって、インド国内市場にとどまらず、中東、アフリカへのゲートウェーとしてインドを活用する戦略の重要性が認識されつつある。アジアの成長は中国からインド、インドから中東、アフリカへと波及している。