ベトナム北部での電子携帯産業の集積を表したことば。ベトナムでは2001年からキヤノン効果により電気・電子産業クラスターが集積した。そして、09年以降にキヤノン効果に、この「サムスン効果」が加わり、北部に電子携帯産業集積が形成されている。09年、北部バクニン省「イエンフォン工業団地」に、サムスンはスマートフォンの生産団地を目指して、携帯工場を建設し、1年半で輸出額が合計10億ドルに達する成果を上げた。11年には部品メーカー17社がバクニン省に投資し、6社が操業を開始するなど集積は進み、13年のスマートフォン生産台数は1億2000万台に達した。サムスンの取得した投資認可額は14年7月までの累計で25億ドルに及ぶ。工業団地内にはサムスン専用の航空貨物窓口がある。サムスン・ディスプレーがPCB基板とカメラモジュールを生産することでスマートフォン生産団地は完成する。さらに、タングエン省イエンビンで2工場が稼働する予定。サムスングループへの投資に優遇税制が適用され、最初の4年間の法人税が免除、その後の9年間が法人税50%になる。