テーマパーク、国際会議場(コンベンション)、劇場・アミューズメントパーク、スポーツ施設、ホテル・レストラン、商業施設(ショッピングモール)など、レジャー、ビジネス、エンターテインメントを包括的に含む複合施設。観光振興をねらう国にとっての有力な選択肢として、注目を集める。マカオ、シンガポールでは海外からの集客に成功し、成果を上げた。シンガポールでは、セントーサ島にファミリーをターゲットとするリゾートワールド・セントーサ、マリーナベイ地区にビジネス客をターゲットとするマリーナベイ・サンズがある。両者ともカジノを持ち、マレーシアのゲンティン・シンガポールとアメリカのラスベガス・サンライズがライセンスを取得して、カジノを運営している。シンガポール観光庁の統計では、カジノ開業前の2009年の観光客が約970万人であったのに対し、開業後は10年に約1160万人、11年に約1320万人、12年に約1450万人と増加傾向を示す。日本でもカジノをもつIRの解禁が議論されている。IRは観光客数を増やす可能性があるメリットに対し、ギャンブル依存症の患者を増やす可能性をデメリットとする反論もあり、15年3月現在、導入の議論が続いている。