トウモロコシなどの植物を原料にして、土中や水中の微生物により、最終的に水と二酸化炭素に分解されるプラスチック。環境保全型製品として注目され、バイオマス(化石資源を除いた生物由来の再生可能な有機性資源)から作られるプラスチックとともに、バイオプラスチックと呼ばれる。日本バイオプラスチック協会(JBPA)では、180日間で60%以上分解されるものと規定している。1キロ当たり500円程度と、通常の汎用プラスチックより3~4倍高い価格が、200円程度にまで下がれば、年間200万トン近い包装材など、使い捨てのプラスチック製品分野を中心に普及すると予想される。日本では約10種類使用され、ヘッドホンステレオ、ノートパソコンや衣類、自動車用内装材、ベアリング部品などのほか、体内で分解・吸収され骨に融合しやすい骨接合材にも応用範囲が広がっている。1995年には愛称をグリーンプラと名付けられ、2000年6月からは認証マークが表示されており、06年7月からはバイオマスプラの認証マークもスタートしている。