娯楽遊戯に供する商品・サービスを開発、製造、販売するビジネス。業務用遊戯マシンのアーケードゲームをそろえた施設(ゲームセンターや飲食店、旅館、ショッピングセンターなどの商業店舗)、パソコンのアプリケーションの一種としてのコンピューターゲーム、テレビゲーム(ビデオゲーム)や携帯ゲームなどの家庭用ゲームの分野があり、アミューズメント産業でもくくられる。家庭用ゲーム機は、1983年7月に任天堂が発売した「ファミリーコンピュータ」(ファミコン 2003年9月までに累計6191万台販売)が人気を博し、テレビゲームの新市場を切り開いた。1994年12月にはソニー・コンピュータエンタテインメントが「プレイステーション」(プレステ)で市場に参入し、全世界の累計出荷台数は2004年5月に1億台を突破。00年3月発売の後継機、「プレイステーション2」(PS2)も08年5月時点で約1億3000万台に達し、任天堂の「ゲームキューブ」(01年9月発売)やマイクロソフトの「Xbox」(02年2月発売)などの競合機を排して市場トップの座を確立。04年末発売の新型携帯ゲーム機、「プレイステーション・ポータブル」(PSP)と「ニンテンドーDS」も需要を広げた。1990年代後半以降、通信インフラ経由のオンラインゲームが国内でも普及し始めた。インターネットのブロードバンドの普及と、2005年12月に登場したテレビゲーム次世代機「Xbox360」に加え、「プレイステーション3」(PS3 06年11月発売)や、任天堂の「Wii」(同12月発売)の高性能化と娯楽性向上による市場競争が展開されている。