M&A(企業の合併・買収)に際して、現金ではなく、買収される企業の株式を、買収する企業の親会社株と交換する方式。子会社に買収対象企業を吸収合併させる仕組みであり、三角合併の名称は、買収先企業(消滅会社等)、買収元企業(存続会社)とその所有企業(親会社)の3社がかかわることに由来する。株式交換による買収は、1999年の商法改正により国内企業同士の間で認められた。2006年5月施行の新会社法で可能になった三角合併は、日本の経済界が、外資の敵対的企業買収による日本企業の100%子会社化が進むことへの脅威論を唱え、国内での解禁が1年延期された。08年1月の、アメリカのシティグループによる日興コーディアルグループの完全子会社化が初めての事例(買収額約1兆5000億円)となった。