食料農水産物が生産され、それが流通し、消費者に渡るまでの総体をいう。食料の流れに沿って構成主体をみると、(1)農水産業→(2)農水産物卸売業、食品製造業、食品卸売業→(3)食品小売業、外食産業→(4)最終消費者となる。(2)と(3)を総称して食品産業ともよぶ。食品の原材料となる農水産物は海外から大量に輸入され、食品製造業は安い農水産物を求めて海外へ進出し、システムは国内だけでは完結できなくなっている。また、輸送技術や流通網の発達による産直や契約栽培などの卸売市場を経ない多様な流通の拡大、大量消費大量生産に対応した卸売市場の大型化等、卸売業のあり方も問われている。