1996年11月、国連食糧農業機関(FAO)の設立50周年を記念して、本部のあるローマで開催された。狙いは、途上国などいまだに解決しない食料不足や飢餓、将来も厳しい食料需給環境等を背景に、これらの課題の改善を目指すとともに、FAOの存在を世界にアピールすることであった。食料サミットに先立ち、95年10月には、カナダのケベックにおいて同様の狙いをもって国際シンポジウムも開催された。シンポジウムでは、人類の飢餓からの解放、生活条件の改善を目指したFAOの目標を再確認するとともに、持続可能な農業・農村開発への取り組みを重視することをうたったケベック宣言(食料・農業に関するFAO50周年記念宣言)が承認され、FAO第28回総会で正式に採択された。