農林水産省が、2001年8月に取りまとめた農業経営に関連する施策の今後の見直し・再編方向。稲作を中心に構造改革が遅れているとの認識から、効率的かつ安定的農業経営が、スケールメリットを生かした大規模経営となるように、すなわち農地の利用集積が実現できるように、農業経営者に集中的・重点的に施策を講じることが狙い。集中化・重点化すべき施策は、(1)創意工夫を生かした農業経営の展開を可能とする構造改革の推進、(2)安全・安心で良質な食料の供給システムの構築による消費者の信頼確保、(3)構造転換に取り組む経営の価格変動リスクを軽減するセーフティー・ネットの整備、である。(3)に関しては、経営を単位とした具体的仕組みが検討されている。