食品に関するさまざまな情報を正確、迅速、公平に消費者や需要者、リスク評価者・管理者に提供し、意見交換・対話をし、理解と合意を得る過程。リスク・コミュニケーションが機能するには、情報を公開して透明性を確保し、その情報もわかりやすいものとし、日常的な意見交換の場も必要である。なお、コーデックス委員会(FAO/WHO合同食品規格委員会)の手続きマニュアルによれば、リスク・コミュニケーションはリスク分析の3要素の一つで、ほかに、食品による危害の可能性の影響・確率を評価する「リスク評価」、リスク評価を踏まえてとるべき適切な政策・措置を決定・実施する「リスク管理」がある。