市民イニシアチブに基づいた産・官・学・民のパートナーシップにより、菜の花を中心とした資源循環型社会の具体的な地域モデル作りや地域自立の循環型社会形成を推進するためのネットワーク。1980年代半ば、琵琶湖を汚す廃食油を回収して石けんを作るという「廃食油のリサイクル」運動が滋賀県で始まり、広がりを見せるなか、ドイツにおける菜種油精製のガソリン代替エネルギー普及の取り組みに触発されて、滋賀県環境生協(90年設立)が99年から同県愛東町(現・東近江市)で「菜の花エコプロジェクト」を開始、2000年には守山・長浜・新旭・八日市で滋賀県のプロジェクトとしてスタートした。この「プロジェクト」は、転作田に菜の花を植え、菜種を収穫して菜種油をとり、料理や学校給食に使い、搾油時の油かすは肥料や飼料に、廃食油は回収して石けんや軽油代替燃料にリサイクルするというもの。最近では養蜂や観光にも利用されている。01年には「菜の花サミット」が開催され、「菜の花プロジェクトネットワーク」が設立された。