耕種農家が畜産農家に稲わらや飼料作物を提供し、畜産農家が耕種農家に堆肥を提供するなど、両者が連携してメリットを共有しつつ資源循環に取り組むこと。稲作など耕種農家にとっては、堆肥など稲わらの循環だけでなく、生産調整の転作作物として水田における稲の栽培は最適であること、畜産農家はこの稲を用いて稲発酵粗飼料など安全な飼料の調達が可能となり、双方にメリットがあり、飼料自給率の向上も期待できるため、協定などを結ぶ取り組みが定着しつつある。稲発酵粗飼料は、稲の実が完熟する前に刈り取り、密封して嫌気的条件下で発酵させた貯蔵飼料(ホールクロップサイレージ WCS whole crop silage)のこと。