1995年9月に高知県檮原町で第1回が開かれ、以後毎年行われている「全国棚田(千枚田)サミット」。棚田(千枚田)とは20分の1以上の傾斜地にある水田のことで、全国には約1万4000地区、全水田の約8%に当たる22万1000haの棚田があるが、労働力の不足と老齢化などの理由で年々姿を消している。そこで、千枚田・棚田に象徴される農村の原風景を守り、棚田を保存する意義や必要性を確認し合い、都市住民にも理解を深めてもらおうと始まったもの。99年7月には、農林水産省が都道府県から推薦された候補地から、「棚田百選」を認定した。また、棚田を保存する一手段として、各自治体で棚田オーナー制度が導入されている。