森林の保全と利用を両立し、森林に対する多様なニーズに永続的に対応できるような、森林の取り扱いに関する理念。1992年6月、リオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(いわゆる地球サミット)で採択された森林に関する文書、すなわち「森林原則声明」と「アジェンダ21・第11章(森林減少対策)」のなかで提唱された。その後、国連に常設委員会として「持続可能な開発委員会(CSD)」が設置され、95年にCSDの下に設けられた森林に関する政府間パネル(IPF)で、「アジェンダ21」を推進する行動提案が合意(97年)、IPFの下に置かれた「森林に関する政府間フォーラム(IFF Intergovernmental Forum on Forests)」で、行動提案実施促進策、IPFからの懸案事項、国際的な取り決め・メカニズムなどについて議論が進められた。2000年1~2月のIFF第4回ニューヨーク会合で合意された最終報告に基づき、01年2月、国連森林フォーラム(UNFF United Nations Forest Forum)が設置され、法的拘束力をもつ国際的取り決めや資金問題などについて検討されている。