2007年6月に合意された、絶滅の恐れがある野生生物の国際商取引を規制するワシントン条約の規制。ヨーロッパウナギ(欧州産ウナギ)の輸出時に、原産国の許可証発行を義務付ける。欧州産ウナギの大量輸入国は中国であり、養殖後に蒲焼用に加工して日本に輸出しているが、稚魚は1980年代の2%程度にまで減少したとされる。ワシントン条約の締約国会議に先立って行われたEU(欧州連合)の農漁業相理事会は、ウナギの稚魚を保護するため、体長20cm未満の稚魚の漁獲を2008年にはこれまでより35%減少させ、段階的に減少率を増やして13年には60%減らすことを決めていた。