ある特定のプランクトンが数日間に大増殖し、海や湖沼が赤色、緑色などに見える現象で、通常、海では赤潮、ときに青潮、白潮などと呼ばれ、湖沼では「水の華」と呼ばれる。海域での赤潮発生のメカニズムは完全には明らかにされていないため、有効な防止法も確立していない。一般的には、海域への富栄養化をもたらす栄養塩、微量栄養・成長促進物質などの排出を少なくすること、具体的には生活系および産業系排水の、汚濁負荷の高い状態での排出を抑制することが重要であるといわれている。海域での最近の赤潮は、内湾だけでなく外洋域でも発生するなど広域化している。