耕作放棄地の増大、農地の効率的有効利用の困難等を改善するための、農地に関する政策(具体的には五つの課題)の総合的な見直しのこと。五つの課題とは、(1)農地情報のデータベース化(農地の所有・利用等の情報をデータベース化し、関係機関が相互に活用できるように整備)、(2)耕作放棄地解消の取り組み実施(現状把握、解消対策策定等により5年後をめどに解消)、(3)優良農地の確保対策の強化(転用許可制度および農業振興地域制度の強化)、(4)農地の面的集積の促進(市町村段階での展開促進)、(5)農地の有効利用の促進(所有と利用の分離、利用に関する規制の見直し、標準小作料制度の見直し等)。2007年11月には、農林水産省が「農地政策の展開方向について」と題する改革案を公表し、前記の課題について法制上の措置を含めた新たな取り組みを09年度中までに進めるとした。