1993年12月に合意したガット・ウルグアイラウンド交渉の中で決まったもので、高関税による事実上の輸入禁止状態をなくすために設けた最低輸入機会のこと。86~88年実績で輸入が国内消費量の3%以下の品目に関し、決められた数量まで一次関税(低い関税)で輸入し、その数量を超えた場合には二次関税(高い関税)で輸入する。一次税率の輸入は、国内消費量の3%から段階的に引き上げ、6年後の2000年には5%の最低輸入機会を与え、次期交渉の決着まで5%が継続する。日本のコメの場合には、関税化をしない例外扱いとしたため、初年度4%から8%への拡大過程にあったが、1999年4月より関税化した。2008年9月、ミニマム・アクセス米のうち事故米穀(購入時点または保管中にカビの発生、水ぬれ、基準値を超える残留農薬などが検出されたコメで、事故米、汚染米ともいう)を食用と偽って転売する「事故米不正転売事件」が発生した。