国連食糧農業機関(FAO)が毎月発表している世界食料価格の指標。穀物、油糧種子、食肉、乳製品、砂糖という5品目グループ(計55品目)の価格指数を2002~04年間の各グループの平均輸出シェアを用いて加重平均したもので、02~04年間の価格水準を100としている。世界的なインフレや食料需給動向を示す指標として広く用いられている。特に国際食料需給逼迫(ひっぱく)に伴う食料危機の懸念が議論される際に引用されることが多い。06年秋から08年秋まで国際食料価格が著しく高騰したが、05~09年間の各年の平均FAO食料価格指数は、117(05年)、127(06年)、159(07年)、200(08年)、157(09年)を示した。FAO食料価格指数は10年以降、再び上昇基調にあり、10年の平均指数は185になり、翌11年2月には史上最高水準(238)に達した。しかし以降、減少基調で推移し、同年11月時点で215であった(同年2月水準に比して10%減)。