穀類などの農産物の作柄の良否を表す指標で、10アール当たり平年収量を100として当該年度の10アール当たり(予想)収量を表した値。10アール当たり平年収量とは、作物の栽培開始前に当該年の気象条件や病虫害等の被害の発生状況などを平年並みと想定し、最近の栽培技術の進歩を考慮して、実収量の動向を基に算出した当該年の予想収量である。水稲の作柄を示す指標として広く用いられている。水稲の場合、全国・都道府県・地域の単位で、8月、9月、10月、収穫時の作況指数が公表されている。作況指数が101以上のとき豊作と呼ぶ。水稲の作況指数はコメの流通価格を決定する入札や翌年度の生産目標数量の検討に際し重要な基礎指標となる。平成の米騒動といわれた、深刻な米不足が生じた1993年の全国の作況指数(収穫時)は74であった。7月以降の異常低温により北日本を中心に大冷害に見舞われ、他方、西日本では台風や長雨による被害を受けた。加えて全国的にイモチ病が多発した異常年であった。