建設業の事業場でのリスクを評価し、低減させるための改善措置を実施し、安全水準の段階的向上を図るシステム。建設業は労働災害が多く、特に中小建設業者の労働災害発生率が高い。厚生労働省は第10次労働災害防止計画で建設業を重点対策業種に指定。中小企業の安全確保を基本方針に掲げて「中小建設業者」の労働災害防止を喫緊の課題に位置付けており、事業者の自主的な安全活動を促進させるため、OSHMS等の事業所への導入が推進されている。このシステムの基本事項は、厚生労働省「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」に定められており、建設業労働災害防止協会がこの指針を踏まえて、事業場内の元請け・下請け分業構造や、本社・支店などによる建設現場の安全管理支援体制等、建設生産システムの特殊性を加味した建設業労働安全衛生マネジメントシステム(コスモス COHSMS Construction Occupational Health and Safety Management System)を策定、普及を図っている。