国土利用計画法に基づいて都道府県が行う都道府県地価調査で設定された基準地について示された価格。毎年7月1日現在の正常価格(適正な市場価格)を示し、9月の下旬に発表される。基準地は「自然的および社会的条件からみて類似の利用価値を有すると認められる地域において、土地の利用状況、環境等が通常と認められる画地」である。価格は対象地点について一人の不動産鑑定士の鑑定評価を求め、都道府県知事がその結果を審査し、必要な調整を行って正常な価格を判定する。対象地点の数は、2008年の調査では全国で2万3749地点であった。国土交通省土地鑑定委員会が実施する地価公示(毎年1月1日現在の地価、標準地点2万9100地点)とは調査地点が異なるが、地価の動向をとらえる意味から、各地域でいくつか同じ地点を選択している。