国土調査は、国土調査法、国土調査促進特別措置法等に基づき実施されているものであり、国土の実態を科学的かつ総合的に調査することにより、国土の開発、保全、利用の高度化と地籍の明確化を図ることを目的として行われるもので、国土調査は地籍調査、土地分類調査および水調査からなる。地籍調査は、一筆ごとの土地について、所有者、地番、地目を調査するとともに土地の境界と面積を測量するものであり、1951年から始められている。しかし、都市部(人口集中地区)、山村部(林地)で進捗(しんちょく)しておらず、半世紀以上経過した2015年3月末現在でもそれらの進捗率はそれぞれ24%、44%であり、全体の進捗率も51%と低い水準にとどまっている。土地分類調査は土地の自然条件に関する最も基礎的な情報を整備するもので、地形・表層地質・土壌などの自然的要素、土地の利用現況、災害の履歴、土地の生産力等を調査する。水調査は一級水系とその周辺地域を対象に水文、利水、治水等の現況を把握するものである。