江東区有明2丁目から港区新橋、新宿区四谷を経由して、千代田区神田佐久間町1丁目に至る総延長約14キロメートルの都市計画道路をいう。1946年に新橋から神田佐久間町までの9.2キロについて幅員100メートルで都市計画決定されたが、50年に幅員が今と同じ40メートルに変更された。その後、93年に新橋から有明まで延伸することが決まり、その時点で外堀通りの港区虎ノ門2丁目(特許庁前)~神田佐久間町1丁目、有明2丁目~江東区豊洲6丁目の約9キロが供用された。98年には、港区汐留から虎ノ門までの区間の本線を地下トンネル方式とすることになり、さらに2007年に中央区晴海から汐留までの区間のうち隅田川より東側を橋梁・高架方式とする都市計画変更が行われた。14年3月には、新たに新橋4丁目~虎ノ門2丁目(地下トンネル)、新橋4丁目~虎ノ門1丁目(地上街路)(愛称「新虎通り」)の約1.4キロが開通した。この区間はマッカーサー道路と俗称され、用地買収の困難から戦後約60年にわたって着工が凍結されてきたが、1989年に立体道路制度が創設されることで道路上に建物を建てることが可能になり、再開発事業が実施されてきた。残る未開通部分は、豊洲6丁目~新橋4丁目の3.4キロで、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックにおいて、晴海の選手村と競技会場等を結ぶ道路になることから整備が急がれる。また、この部分が開通することで、並行する晴海通りの渋滞緩和による臨海部と都心部を結ぶ交通・物流ネットワークの強化、臨海地区の避難ルートの多重化による防災性が向上するほか、新虎ノ門地区再開発事業や晴海4・5丁目土地区画整理事業等が予定されている。