通信回線として電力線を利用する技術のこと。電力線通信と表記されることもある。電気コンセントにPLCモデムをつなぐだけで通信が可能になり、通信用の配線が不要になる。ほとんどの建築物ではすでに電気の配線はなされているので、追加投資の費用や手間をあまりかけずに通信サービスを利用できるようになり、ブロードバンド並みの速度が実現可能といわれている。ただし、電力線からの漏えい電波が無線などに与える影響が懸念され、議論をよんでいた。日本では、総務省の情報通信審議会が2006年6月に「高速電力線搬送通信設備に係る許容値及び測定法」を答申し、06年9月には電波監理審議会が技術基準を答申。その後、利用が広がった。