映像をデジタルデータに変換することにより動画像の蓄積、通信ネットワークでの伝送、表示を可能にした、従来の銀塩フィルムに代わるシステム。銀塩フィルムと比較して、映像を劣化させることなく長期保存ができ、輸送コストの大幅な削減、コンピューターでCG(コンピューター・グラフィックス)加工が可能などの利点がある。デジタルによる映画配給を実現するため、2002年3月に、アメリカ大手映画制作スタジオ7社により、業界団体DCI(Digital Cinema Initiatives)が設立された。DCIは、05年7月にデジタルシネマ技術の標準化をめざす映像技術(通称DCI仕様)を発表。日本では、05年10月に、大手映画制作スタジオとNTTの10社によりDCI仕様を利用した世界初のネットワーク配信デジタルシネマ共同トライアル「4K Pure Cinema」が開始された。