微弱電波を利用して読み取り装置に近づけるだけで情報のやりとりができるIC(集積回路)カードのこと。ICカードは記録できる情報量が多く、セキュリティーにも優れていることから、磁気カードからの転換が進んでいる。読み取り装置に差し込んで使う接触型ICカードと比べて、非接触型カードは装置に近づけるだけですむため使い勝手が良い上、機械的な接触部分がないことから故障が少なく、メンテナンスに手間がかからないなどのメリットがある。JR東日本はSuica(スイカ)の名称で定期券とイオカードにソニーの非接触型ICカードFeliCa(フェリカ)を導入した。2006年1月からは、NTTドコモやau(KDDI)のSuica機能付き携帯電話端末によるモバイルSuicaサービスが開始された。NTTドコモは04年7月にEdyやiモードFeliCaに対応した携帯電話端末おサイフケータイ(NTTドコモの登録商標)を発売し、また、05年9月から、au(KDDI)もEZ FeliCaを搭載した携帯電話端末によるサービスをおサイフケータイの名称で開始。ソフトバンク(旧ボーダフォン)も05年11月からサービスを開始している。