人間とコンピューターの関係を表す視点から提唱された考え方で、日常生活環境のあらゆるところにコンピューターが存在し、人間が、究極的にはコンピューターの存在を意識することなく、その環境を利用する状態をさす。アメリカのゼロックス・パロアルト研究所のマーク・ワイザー(Mark Weiser)が1988年に唱えた。複数の人間で1台の汎用機を利用するn対1の関係、1人が1台のコンピューターを利用する1対1の関係に続く第3の考え方として、1人の人間の周りに無数のコンピューターが存在し利用できる1対nの関係としてとらえることができる。ユビキタスは「いたるところにある」という意味。ユビキタス・コンピューティングから発想された日本発の考え方にユビキタスネットワークがある。人間を取り巻いて存在する機器・装置が有線無線を問わずネットワーク化される点に注目し、ネットワークの利用環境をさす考え方。