携帯電話会社から回線を卸値で借り入れ、携帯電話サービスを提供する事業者のこと。回線設備を保有せずに携帯電話サービスを提供する。設備を所有した携帯電話サービスの提供は、無線周波数帯が有限であることから事業者数が限定され、携帯電話市場で寡占状態が生じる可能性がある。MVNO制度の導入により、回線設備の負担が減少するので、より多くの事業者が参入可能となり、競争が進展し、その結果、料金やサービスの多様性が増すことが期待される。実際、導入が進んでいる欧米諸国では、余分なサービスを廃し、低廉な料金を特徴とする事業者や、特定のサービス(たとえば音楽)や年齢層(たとえば若年層)に特化した事業者がサービスの提供を開始している。