第3世代携帯電話(3G)の通信方式であるW‐CDMAよりも高速なパケットデータ通信が可能な規格で、3Gの規格を策定する3GPP(3rd Generatin Partnership Project)によって標準化された。3Gをもとに改良が進められたことから3.5Gとよばれる。とくにダウンロード(下り)の速度が高速化され、W‐CDMA方式での最大速度384Kbps(キロビット/秒)に対し、理論値で最大14.4Mbps(メガビット/秒)となっている。2005年より、世界各国で商用利用が始められたが、ノート型パソコンにHSDPAデータ通信カードを装着してデータ通信を行うものであった。携帯電話端末を使ったサービスは06年5月に韓国のSKテレコムが開始、日本はNTTドコモが06年8月末から対応携帯電話端末とサービスを提供。一方、cdmaのau(KDDI)は、EV-DO Rev.0に比べて上り速度を向上させるEV-DO Rev.Aを12月から提供。