コンピューターを利用したユーザーの行動などの情報を記録し、集めた情報を指定先に送信するソフトウエア。アメリカでは利用者に無断で収集した情報を送信するソフトウエアは違法とされることが多いため、インストール時に情報の収集と送信を利用規約に含めているものが多い。以前は利用者に無断で情報を収集、送信するソフトウエアをスパイウエアとよんだが、現在は利用規約に情報送信が明記されたものもスパイウエアに含めることがある。こうした広義のスパイウエアには、無料でソフトウエアの利用を認める代わりに、収集したユーザー情報に合わせた広告を送信するアドウエア(adware)とよばれるものもあり、必ずしもユーザーに害となるものばかりではない。そこで、ユーザーに害を与えるウイルスやワームなどの悪質なものを一括してマルウエア(malware)とよび、ほかと区別する場合が増えている。