テレビのアナログ放送が2011年に終了し、地上デジタル放送への完全移行にともなって空く電波周波数帯を再分配する計画のこと。アナログ放送からデジタル放送への移行で、現在、地上波テレビが使用している合計約370MHz(メガヘルツ)の周波数帯幅のうち、約3分の1にあたる130MHzの空き周波数が出る。総務省は07年6月、このうち、携帯電話用に40MHz幅、携帯向けの新たな放送サービスに32.5MHz幅を割り当て、携帯電話や携帯電話向けの新放送に重点配分する計画を公表した。また、防災無線などの公共性の高い通信向けに32.5MHz幅、無線を活用した自動車衝突事故防止等の高度道路交通システム(ITS)向けにも10MHz幅が配分される見込み。電波干渉を防ぐためのガードバンド(不使用帯域)として、ITS帯域の前後に5MHz幅が設けられる見通し。