オンラインゲームの画面内に配信、表示される広告。ゲーム内の空きスペースに広告主企業の実際の商品や企業ロゴを表示させて、ゲームユーザーに対して商品や企業イメージの認知度向上を促す。オンラインゲームならではのリアルタイム性を利用して、広告表示の差し替えや商品やサービスのキャンペーンをゲーム内で展開し、現実世界と連動している事例もある。ゲーム内で広告主のプロモーション映像を見るとゲームのヒントがもらえる仕組みや、テレビCMをそのままゲーム画面内に配信、表示するなど、静止画だけでなく動画を利用した広告も展開されている。また広告主の実際の商品をゲーム内にアイテムとして登場させる展開も見られる。インターネット内仮想都市「セカンドライフ」における広告展開が注目されており、日本企業が相次いで広告やキャンペーンを展開、仮想店舗を構築している企業もある。アメリカではゲーム内広告が広く普及しており、グーグルやマイクロソフトなどの大手企業が、ゲーム広告会社を買収して市場へ参入している。広告効果が不明確な点やゲーム内での広告内容や表示基準などのルールが統一されていない状況にあること、ゲームの世界観を壊さないように広告を展開する難しさなど、問題もあり、これらが解決されれば日本でも広く普及していく可能性がある。